3月8日に実施された「ビジネス会計検定」、2級を受験してきました。

新型コロナの影響で各種試験が中止となる中での受験には複雑な心境でしたが、
受験してみて気づいた点をまとめておきます。

1.試験開始まで


・開始時間として記載されている「10時」は、受験前の説明が開始される時間
 所要20分程度。
 この間に解答・計算・問題用紙の配布も行うため、人数の多い部屋では時間がかかる。
 そのため試験開始時間は統一でなく、準備ができ次第、部屋ごとに開始。
 終了時間も部屋ごとに微差あり。
  → 違和感があったが、柔軟なオペレーションとも言える。

・試験時間中に本人確認があり、机上に免許証を終始出しっぱなし。
  → 同じく違和感があったが、証明写真の貼付けが不要なのは楽!

・マークシート式の試験でありながら、答案用紙には受験番号・会場番号のほかに
 氏名・実施場所(都道府県単位)の記入、性別・業種のマーク欄があり、
 これはやや煩雑。


2.試験の中身


・オフィシャル問題集の過去問と実際の試験を比較して、気になった点がいくつか。

 ①出題傾向:前半の知識問題(Ⅰ、Ⅱ)が、過去問では20問程度 → 13問と少なめ
        ※これは回にもよると思われるが

 ②数値の粒度:0以外の数値は下4桁目まで → 下3桁目まで0以外の数値の項目が多い 
  20200315_01 → 20200315_02

 ③選択肢の並び:2段で右向きに「12/34」 → 上から「1234」
  20200315_03 → 20200315_04

・財務諸表のページは切り離し可能(上記②の写真右を参照)→しなかった。

・計算用紙が配布される→使わなかった。     


3.感想


・会計知識の勉強にはちょうど良く、特にB/Sの「純資産」の構成など、知識は深まった。

・診断士の「財務」分野の強化にも、もちろんなる。
 定義がフワフワしがちなインタレスト・カバレッジ・レシオやPER・PBRは、
 しっかり定着できた。
  ※とは言っても、診断士「財務」の問題を見返してみると、レベルは診断士の方が
   やはり断然高い。

・出る部分が毎回決まっており、勉強した分だけ得点に結びつくので
 勉強のやりがいはある。(診断士2次に比べると特に・・)

・メインとなる経営指標の比較問題は、指標の「比率」の意味を覚えておけば
 全ての経営指標を電卓で毎回計算しなくても、優劣は判断できる
  ※分母・分子をそれぞれA社/B社(又はX1年/X2年)で比較する

・勉強時間は公式のテキスト・問題集のみで20時間程度。
 なお問題集の解説はamazonレビューの前評判通り、クソ。



4.新型コロナ



・受験しておいて言うのもなんですが、今回の会場は新型コロナの影響で卒業式さえ中止
 している大学
。卒業する学生さんに対しては後ろめたさを隠せませんでした。

・2011年の情報処理試験が震災直後の4月から6月に延期されたのを経験した身と
 しては、今回「延期」という判断をせず、あえて予定通り実施した主催者の姿勢に
 ヘイト一色となっている状況
も致し方なしと感じます。